沿革
屋号の「草津屋」も滋賀県の草津から名付けたものです。
本家の餅屋が販売していた「草津餅」は、薩摩(島津家)の殿様が参勤交代で立ち寄られた時は必ず献上されるほど人気のある餅でした。
明治時代になって、旅が船から汽車に変わり、港を使う人が段々減ってきたため、本家は店をたたみ、分家の薬屋のみとなりました。
明治10年西南の役では、官軍による焼き討ちに遭い、店は焼失しました。
その後店を立て直し、大正、昭和を経て、平成27年に西南の役以来の店の改築を行い、熊本地震の災難も逃れることができ、現在に至っています。